インターステラー(見直し)


初回(IMAX)の感想:
インターステラー - ここでみてること



映画「インターステラー」を見直しました。
先日BD&DVDが発売されたので早速買いにいったら当日は売り切れ。おおすごい人気だ。けっこう経ってからまた買いに行ってみたらどうやら最後の1本だったみたいです。ん、というかいつも行くところだけなのかな。
そんなことはさておき。映画館ではIMAXで観たんですが、その時はちょっとどうだろう…と思ったんです。うまく映画に集中できなくて。というのもですね、腹の底に響くくらいの轟音なのはとても臨場感があって良かったんだけど、会話のシーンの音がざらざらしていてせっかくのドラマの没入感を疎外してしまっていた、みたいなんです。ということを、見直して気づきました。普通の音量で視聴した方が、ドラマにも背景にも集中できるんですよね。まあIMAXで観られる機会なんてなかなかないので映画館で観て損したとは思わないですが。
改めて、いい映画ですこれ。じわじわと後から感動が来る感じ。映画「ゼロ・グラビティ」でも思ったけど、宇宙と人間を描いた映画、宇宙映画ってほんと奥が深い。映画「2001年宇宙の旅」を出すまでもなく(って出したけど)、宇宙空間に放り出された人間を通して浮き彫りになるもの、それが作品が異なっても年を経ても変わらないんだな、と思うんですよね。宇宙映画はずっと同じものを描いている。いや、というか私がずっと同じものを観ているのか。そこにあるのは人の脆さと強さ。宇宙の見せる様々な表情。そういうものをすべて包括している映画だと思うんですよね。
宇宙の時間は遅かったり速かったり様々だけど、人間にとって時間は有限で一度失うと取り戻せない。人間は時間を自由に扱うことはできない。そしてまた、人間は長距離を一瞬で超える、ということもできません。空間もまた人間には自由にならないものです。その人間にはどうすることもできないものに人間は翻弄され、あるいはそれに挑戦しようとする。そのドラマは言葉では言い尽くせないものです。シンプルな親子の物語が、人類を救うという大きな物語へと繋がって行き、最後には一人の男が女に会いに行く。星の間を超えて。
ちょっと展開が雑なところもあるし、説得力に欠けるシーンも確かにある。正直「愛がうんたら」の部分は要らないような気がするし、世界的な危機が迫っているわりに野球をしていたりして呑気だなと思ったりした(笑)けれど、それを含めて率直に人間の関係を描こうとした視点がすごく好き。そしてなにより実直にSFで在ろうとする姿勢が好きです。


うちでゆっくり観るとやっぱり見方が変わるのかなあ。この映画、長い(2時間49分、ほぼ3時間)ので3回くらいに分けて観ました。一気に観ても面白いけど、前編後編とか分けても良かったんじゃないかな。あとクーパー(マシュー・マコノヒー)とTARS(ロボット)の二人が最高でした。機械と人間の絶妙なコンビネーションがいいんだよね。
それとサントラすごくいいです。買っちゃった。やっぱり映画館だと音割れぽく聞こえててあまり堪能できなかったんだろうな…。