今年もこの時期がやってきました。
今年のテーマは「音楽映画」です。映画の中に音楽があるのが当たり前のように感じているので、いざ「音楽映画」という視点で選ぶとこれがなかなか大変でした。こちらの記事(「第4の壁」の向こうから - 男の魂に火をつけろ!)も参考に、以下のように選んでみました。
1. 音楽をしている人(楽器、歌、指揮など)が登場すること
2. 映画の中に演奏シーンがあること
だいぶ前に観た映画もあるので、もしかしたら条件から外れてしまってるのもあるかも…。
それでは以下10作品、順不同でお願いします。(公開年は日本公開日を基準にしました)
- 不滅の恋/ベートーヴェン(1995年・イギリス、アメリカ)
- スクール・オブ・ロック(2003年・アメリカ)
- レ・ミゼラブル(2012年・イギリス)
- マイケル・ジャクソン THIS IS IT (2009年・アメリカ)
- ボディガード(1992年・アメリカ)
- 天使にラブソングを(1993年・アメリカ)
- セロ弾きのゴーシュ(1982年・日本)
- 砂の器(1974年・日本)
- スウィングガールズ(2004年・日本)
- セッション(2015年・アメリカ)
以下、コメントなど。
音楽家ベートーベンの遺書にあった「不滅の恋人」を探すミステリー調の物語。このベートーベンをゲイリー・オールドマンが演じていて、今にもキレそうな危うい衝動をこの音楽家の天才性とうまく結びつけた演技が素晴らしかったですね。一時期、「月光」が好きでよく聴いてたんですが、ちらっとピアノ演奏するシーンもあったような。
- スクール・オブ・ロック(2003年・アメリカ)
身分を詐称して名門校に赴任して来たデューイが巻き起こす、どたばたでハッピーなバンド青春映画。この主人公のいかにも冴えないバンドマンを演じたジャック・ブラックがほんとうに最高で、小賢しい感じがどんどん生徒たちとのふれあいによって、変化していくところが好きですね。もちろん
生徒たちの「授業」を受ける純真さもだいすき。音楽が人を変えていくパワーにあふれた作品です。
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- レ・ミゼラブル(2012年・イギリス)
音楽がテーマではないけれど、ミュージカルは入れておきたいなーと思って。最後に合唱するシーンもあるので一応、条件は満たしてると思います。やっぱり歌がいい。歌とそして踊り。普段ミュージカルをあまり観ないので、このシンプルな組み合わせだけで、こんなにも情感が出るものなんだなと驚きました。特に「夢破れて」と最後の合唱が好き。
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- マイケル・ジャクソン THIS IS IT (2009年・アメリカ)
キング・オブ・ポップことマイケル・ジャクソンのドキュメンタリー映画。MJといえば、ちょう有名なPVがたくさんありますが、ドキュメンタリーならではのライブ感があって見応えがありました。なんていうか、「音楽に身を捧げる」ってこういうことなのかなあと思わせる作品です。
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ホイットニー・ヒューストンが演じるスーパースターとそのボディガードのほろ苦い恋愛映画。故人となってしまってとても残念ですが、彼女の圧倒的な歌唱力が素晴らしい映画ですね。けっこう印象に残っているのはテーマ曲ではなくて、アカペラで歌うゴスペルのシーン。お姉さん役の女性とデュエットで歌っているのですが、本当に歌が上手なんだなあとしみじみ思いましたね。本当に残念だよ…。
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ゴスペル上手なおばさんが大活躍するハッピーな映画。「スクール・オブ・ロック」もそうだけど、音楽を中心として人が変化していくのってなんでこんなに面白いんだろう。内気な女の子が勇気を出して歌い出すシーンが好きです。
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- セロ弾きのゴーシュ(1982年・日本)
観たのは子どもの頃なのでかなりうろ覚えですが。宮沢賢治の童話が原作のアニメーション映画です。チェロ(セロ)の奏者としてなかなか芽が出ない青年が、毎夜訪れる動物たちと触れ合う度に才能を開花させていくファンタジーです。中でも生意気な三毛猫に一泡吹かせるエピソードが好きでしたね。普段は温厚なゴーシュが「やってやるぞ!」とその気になっちゃうとことか。ねこが逆毛でギャーっとびっくりするシーンが好きでした。
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- 砂の器(1974年・日本)
これ、音楽映画じゃなくてミステリーの方に入れるべきなんだけど。でも音楽もとても良かったんですよね。東京都内の駅で起きた殺人事件。犯人を追ううちに刑事は新進気鋭の音楽家、和賀 英良に迫る。劇中で演奏される音楽家の作曲した曲「宿命」、そのテーマに合わせて映し出される音楽家の生涯、それはまさに宿命と呼ぶにふさわしいもの。本当にドラマチックで印象的でした。
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- スウィングガールズ(2004年・日本)
ひょんなことからビッグバンドで演奏するはめになった女子高生たちのどたばた青春映画。…いやこれ確か観たと思ったんだけど、けっこう内容忘れてる…。一人陰気な女の子がいて、ちょっと嫌がらせにあったりするんだけど、すごく頑張って楽器を演奏できるようになってたのが印象的でした。なんていうか、私も音痴だから「できない子」ができるようになるとすごく嬉しいんですよね。
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- セッション(2015年・アメリカ)
音楽が人を変える、というのは光の面ばかりじゃない、というのを強烈に叩き付けられた映画でした。ここまでのラインナップだと音楽映画で嬉しくなったり、切なくなったりはしたけど、げんなりしたのはこの映画だけです(笑)音楽の芸術性、精神の深いところまで踏み込んでいく危険を直視した映画なのではないかと思いますね。
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こうして並べてみると、どの映画にもいい音楽があるんだけど、音楽そのものよりそれによって変わっていく人の方が好きみたい。
それではわっしゅ(id:washburn1975)さん、集計お願いします!