ドクターストレンジ

観てきました。 面白かった!


いやーなんていうかさ、映画を観る時っていうのはストーリーがけっこう大事なんですよね。個人的には。そこに登場する人々はストーリーを駆動するオブジェクトであって、キャラクターの個性はストーリーに随伴するものであって、それ単体はあまり重視していないのです。

が。これはマーベル映画なのです。マーベルといえば、もうそれこそ山のようにたくさんの、魅力的なヒーローが登場するわけです。ストーリー重視なわたしもマーベル作品だけはキャラ重視に軽薄に乗り換えてしまうのです。で、今作は医者です。異常な愛情の方ではない、ストレンジ先生。天才的で傲慢な外科医というと、日本では先行するちょう有名なキャラがいるわけですが、このヒーローは医師としては活躍しません。彼は魔術師なのです!いやね、ほんとこういう突拍子もない設定をね、ハリウッドは正気を疑うほど真面目に実現してしまうのだから、堪らないですよ。しかも今をときめく、ベネディクト・カンバーバッチ。すごい。ありがとう。

なんというか、世界屈指のイケメンの決めポーズとかコメディぽいカットとかまったく惜しげもなく使っていて、まあ率直に言って惚れたよね。マーベルはやばいよ、ほんと。あーホークアイと共演したら大変だな。もうスクリーンに目が釘付けになっちゃうよ。あ、でもホークアイの方が大すきだけどね!


なんだか「キャラだけが良かった映画」のようですが、他にも良かったところはありますよもちろん。全編を通して「インセプション」よろしく街が組み替えられていく背景とか、キャラクターの魅力をさらに背景がうまく引き立てているんですよね。現代で魔術という表現を、空間を捻じ曲げたり時間を前後させたり、そこにあるのは摩訶不思議なちからなんだけど、ある程度は物理法則に従うさじ加減がちゃんとある。これはストーリーにもあって、ドクターはそれまで信じてきた科学や西洋医学をいきなり放りなげるわけではなく、魔法と現実どちらの世界にも身を置いている、そんなバランスがちゃんとあるんですよね。

なんでしょう。映画を観てほわーんとなるのもいいもんです。