最近みた映画のこと

おお、珍しくブログ更新続いたぞ。続いた、と言っても一週間くらい経ってるんだけど。それに前回の更新時に映画のことを書くの忘れてたってだけなんだよね。

というわけで最近みた映画のことを記録しておきます。

もうかれこれ一年ほど続くアレのせいでしばらく映画館には行っていなかったんだけど、この前久しぶりに行ったらすごく「映画観たい」欲求があることに気づいたんですよね。やっぱりスマホの電源切って2時間ほどスクリーンだけに集中できる空間っていいな。この一つの作品に没頭する感覚に飢えてたなあとしみじみ噛みしめたのでした。なんか映画泥棒もアクション盛りだくさんになってたし。

 

さて、観てきた映画はこちら。

 

銀魂 THE FINAL

去年、ネトフリでテレビシリーズ全話マラソン完走したので。なかなかの人気作で長期連載もしてたのでテレビ版はたっぷりあったけど飽きずに最後まで観たなー。もうこれで最後なのでお話の回収がメインかなと思いつつも、初っ端からパロディギャグで引っ張ったり、主要キャラたちの心象が丁寧に描かれいたり、外連味たっぷりのアクションありで楽しい劇場版でした。なんていうか、ジャンプの心を忘れちゃいけないよな。世界はこんなだけどギャグで笑っちゃうこととか、あたま空っぽに爽快なアクションを心から楽しむとかね。ラストの日常への回帰も含めてとても良かったです。

 

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

実はエヴァンゲリオン劇場版、ちゃんと観てないです。感想を期待して検索してきた人はすみません。この記事はあまり内容に関することは書いてないです。

公開からネットで多くの感想を読んでいて思ったのは、テレビシリーズの頃に盛り上がっていた友達とかクラスの人のことでした。コンピュータ系の専門学校だったせいもあるのか、アニメやゲームが好きな人が多くて(私はどっちかというとゲーム方面)休み時間にキャラの話をしていたり、アニメイトに付いてったりするとすごい数のグッズがあったりとその熱量の片鱗は感じてたんですよね。そして今回完結したエヴァ。あの頃の友達やクラスメートたちはどんな思いでこれを観たのかな、と頭のすみっこに浮かべながら観ました。ネットの感想のように「ありがとう」なのか熱く語っていたキャラに片思いをしていたことに気づいたのか、聞いてみたい気もします。

個人的にはテレビ版の途中で挫折してしまって(なんかアニメ絵のキャラが目を見開いて叫んだりする表現がめっちゃ怖かったんだよな。。)最近になって観た最終回もちょっとよく分からなかったけど、今作はとても素直に「終わろう」としているところがスッと入ってきて良かったな。ありがとうとは思わないけど、おめでとうという感じでした。

 

ノマドランド

土地に根差した「家」ではなく、移動可能な車を「家」として常に移動しながら季節労働をして生きていく人々を描いた作品。ここまでではないけど、私もあまり土地とか家に執着がない方でむしろ定期的に住まいを変える方が好きな質なので、こういう生き方もあるよな、とあまり「ノマド的生活ステキ!」とか「こんな生活はまともじゃない」とか好悪どちらに揺らぐこともなくわりと淡々とした気持ちで観ました。それにしてもよくアマゾンさん、撮影許可したね。別にアマゾンさん悪いことしてるわけじゃないけど、映画内でそれほど良い立ち位置でもないし。

なんだろうな、主人公は人生の辛い出来事を振り払うように車を走らせているようなところがあって、人との関わりもあまり深く立ち入ろうとしないんですよね。善意も素っ気なく拒否してしまう。それでも誰かに助けてもらわないと立ち往生してしまう局面はどうやったってあるし、思いがけず人助けをすることだってあるし。そうやって自分の意思で進んでいるようで、意図しないところで救い救われる出来事を自分の人生の中に織り込んでいく過程がとても丁寧だな、と感じました。

なんだか質感とか情景の描き方が映画「海炭市叙景」に近い感じで、こういう淡々とした誰かの原風景を描くような映画やっぱりいいな。

 

 

最近のこと

別に月に一回って決めてるわけじゃないけど、最近はこのペースでぼちぼち書いてます。でもほんとはもうちょっとマメに書きたいんだよな。。一ヶ月前のことどころか一週間前のことすら怪しいもんな(笑)

 

生活のこと

えーと大学は新学期始まりました。さっそくめっちゃ難しいとウワサの数学で、あまりに分からなさすぎて笑いが出たわ。あっはっはっはー(泣)いやほんと科学は基礎の積み上げなんだなーとヒシヒシと感じますね。前に受けた入門編のテキストひっくり返してワーワーやってました。物理は専門課程に入って覚悟してたけど、今まで履修したところもカバーしてて、入門の時にちょっとあやふやだったことがスッと分かったりしてなかなか楽しい。世界の解像度が上がってるぞ(笑)

 

お仕事はそんなに忙しくなくて、なんだか別にテレワークでも良さそうなのに出勤してました。なんか雰囲気で出る・出ない決めるのやめて欲しいんだよな。。はやく引きこもりたい。

 

趣味のこと

ここ最近読んでる本はこれ。

パワードスーツSF「この地獄の片隅に」

  

 

パワードスーツ、いいですよね(突然) サイボーグよりも生身に近くて、この短編集ではわりとスーツ自体に知性がある設定のお話も多くて、拡張された身体と同時に「もう一人の自分」や「パートナー」のような側面もあったりととても楽しい短編集です。アイアンマンもジャーヴィス(AI)とのやりとりがすごく良かったしこういうお話すき。

 まだ全部読み切ってないんだけど、「ノマド」とか「外傷ポッド」、「所有権の移転」などの「中の人より外の知性」に焦点を当てたお話が好みかも。パワードスーツを纏ったヒトの変化より、中に卵の中身のように柔らかいヒトを抱えて生き延びようと全力を尽くす硬いスーツ(知性含む)の方にドラマを感じるんだよね。これ、「戦闘妖精雪風」後半での無人機と有人機のエピソードと近くて、硬い方からしたら柔らかいやつはすごく邪魔なんですよね。利点がなにもないもの。それでも中身の安全を計算の内において自律行動するAIがアツいんですよ。「所有権の移転」は短い作品ながら、ゲームの「ZONE OF THE ENDERS (Z.O.E)」に登場するエイダを思い出したなあ。元の搭乗者と比べてしまうのは、どこか恋愛にも似ててそういう風情も良かったです。

 

それとイシグロ先生の「クララとお日さま」

 

クララとお日さま

クララとお日さま

 

 

「イシグロ先生のAIもの」というと日本で有名な別のイシグロ先生も出てきちゃうけど(笑)こっちは作家の方のイシグロ先生。

これは面白すぎて珍しく一日で読み切ってしまった。AIとか興味のある分野が題材だったせいもあるけど、あんまりテクノロジーに詳しくなくても大丈夫な内容だと思います。それよりも「いかにテクノロジーと向き合うか」ということがテーマだと思って、クララと接する人々から垣間見える問題、例えば新規性ばかり追い求める態度とか、テクノロジー格差とか、機械知性が自分を取り巻く世界を自分の物語として語る能力を持っているのに、そもそも人が本来得意なはずのそれが失われていることとか、たくさんの示唆があるんですよね。いやほんとすごい(語彙。。)それと終始、脳内イメージがゲームの「Detroit Become Human」でした。あのゲームやってて良かったなー。

 

あとはGW中に三体2とすばらしい新世界を読もうかな。ポストコロナSF短編集も気になるし、三体の完結編がそろそろ出るみたいだし。SF小説はここのところ国内も海外(中国とか)も活気づいていて嬉しい限りですな。

 

そうそうSFアニメのゴジラSP観てました。

脚本が個人的にゆるふわハードSF作家の円城塔さん。ネトフリだと地上波放送より少し早め?なのかな。5話まで見てて、怪獣も当然出てくるけど時空がねじ曲がってしまう「物理法則が破れた」変な物質が出てきたり、熱血ロボットアニメ的な展開だったりといい感じにごった煮SFで楽しいです。物理法則のくだりは円城さんの「SFほらふき」力が存分に発揮された、おもしろ怪しげ理論が展開されて最高。キャラクターもなんだかちょっとぼんやりした感じで、街が怪獣に襲われてるのに洗濯ものの心配したりなんだか呑気なところが、変に深刻にならないバランスで気軽に見れて良いんですよね。続きが楽しみです。

 

godzilla-sp.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

最近のことと読んだ本とか

おおよそ月に一回の更新になりつつある本ブログです。

ここ最近というか、ここ一ヶ月は英語の試験があったくらいかな。あ、大学の単位はすべて取れました。やったね。
はてな界隈だけのような気もするけど、放送大学の記事がけっこう上がっていてすごくモチベーション上がりましたね(ここの学生なのです)わりと同じところ(数学とか)で苦労してたり、一人でやっても学習はできるけど詰みどころが似てると共感しちゃうな。ゲームも学習もソロプレイだから詰むとホントに進まないんだよね。。
来期は大ボスとウワサされる超苦手科目の数学取ったのでなんとか落とさないようにがんばろうと思います。あーレベル足りてる気がしない。。

 

さてここのところはゲームはあんまりやってなくて本が読みたい時期ぽいです。まあ去年末くらいからたっぷり遊んでたからなー。


最近読んだ本はこれ。闇の自己啓発

闇の自己啓発

闇の自己啓発

 

 

本はまあまあ読むけどそういや自己啓発の本とか読んだことないな、と気づきました。なんだろうそこまで自分を高めようとそもそも思ってないんだよな。休みの日は昼まで惰眠を貪りたいし仕事はテキトーに済ませてさっさと帰りたいし(笑)より良く生きる術を知ってるといいのかもしれないけど、そういうのはフィクションから学ぶ方が好きかなあ。
というくらい自分に縁遠いタイトルの本だったのですが、Twitterのわりと趣味が近そうな方が面白かったと呟いていて興味本位に手にしてみたのです。すごいね、ソーシャルメディアの販促力。

タイトルに「闇」とあるとおり、想像していたような自己啓発の内容ではなかったです。想像って言っても本屋さんとかでチラッと目次読んだくらいの想像力だけど。
「人がより善く生きるにはどうするべきか」を主眼に書かれている一般的な自己啓発を光とするなら、この「闇」は、そもそも「人とは何か」から始まって「人の枠を超えたところで「より善い生き方」を模索することはできないか」という、光の当たらない部分を積極的に深掘りしていく思索の道のりを綴ったもの、とそんな風に思いました。
なんていうか発想がSFではお馴染みのポストヒューマン的な(笑)人に焦点を当てているのではなくて、「より善い」の方に注視しているので記述の中に時折登場する思考実験内でわりと人がとんでもない事になったり、人権とは(笑)みたいな事になるのですが、そういう部分はフィクションへの想像力が刺激されてなかなか面白かったですね。
特に科学面を拾った第二部の闇の科学がSFファンとしても面白かったな。ロボットや宇宙という「ヒト」を超えた存在との邂逅が人類を啓蒙する、なんてのは古典SFからずーっとテーマにされてきたことでもあるけど、最新科学がいま正に「ヒト」の在り方を変えていってるというのはフィクションとの境界が曖昧になるようなワクワク感があって楽しい。あーポストヒューマンになりたい。でもいざ「明日からサイボーグです」と言われたらきっと「生身(ミート)」であることも捨てがたいんだろうな。生理痛がなくなるのは嬉しいけど、脳の中の雑音まで除去されるとバイオリズム的になんだか平坦すぎるな、とも思うし(「攻殻機動隊」の素子の台詞から)
それにしても「人という枠組みを外してみたら」という前提でこんなにも豊かな論考が飛び出してくると、普段いかに「人である」ことの制約が多いか逆説的に気付いたりしてなかなか刺激的な読書でした。闇が深い、そして広いぞ(笑)

 

続いては素粒子

素粒子 (ちくま文庫)

素粒子 (ちくま文庫)

 

 

これ闇の自己啓発で度々言及されててちょっと興味を引かれて読んでみました。だって、「ハーモニー」「ソラリス」に並ぶ一冊、ってこれだけ読んでないと気になるよね。
んーすごく面白い、というわけではなかったけど描写がわりと好みで読み通せたかな。なんだろうな、フィクションが好きな割にちょっとノンフィクションぽい表現の方が好きなんだよな。湿っぽいのもいいけどちょっと乾いてる方。まあいいや。
分子生物学の天才の弟と、文学的な才能がありながら身持ちを崩していくある意味文学者としては正解みたいな兄の二人を軸に「人類にとっての決定的イベント」が起こるまでを淡々と綴った物語、なのかな。どちらかというと1970年代から2000年代にかけてのフランスの社会や風俗がメインに描かれていて、その中で二人は何が幸せなのかが分からないまま幸せになろうとしてままならない、そんな言ってみれば普通の人生がお話の大半を占めています。あ、ちなみに最近大学でフランス語をやってた時に「カランバール」っていうお菓子を知って、本書でも出てきて「あ、これ知ってる」って嬉しかったな。くじ?付のお菓子らしくて、日本で言うチョコボールのようなものなのかな。
読み終わってみると、確かにこの2冊に並ぶ内容だったな、というか「ハーモニー」に名前だけ出てくる「セルゲイ・ゴルルコビッチ・ジルジェンスキー」のジルジェンスキーの元ネタはここなの?メタルギアファンはセルゲイ・ゴルルコビッチで釣られちゃったけどさらにオチてたとは(笑)
まあこの二冊と同列になるっていうことはそういうSFとしても読めるのでこれについてはあまり書くこともないけど、なんだろうな「かわいい幼なじみと最後まで結ばれない」とか新海誠監督の「秒速5センチメートル」をすごく下世話にしたような印象でした。いやなんか違うような気もするけど。。

 

闇の自己啓発でもちょくちょく言及されていた、伊藤計劃さんの「ハーモニー」

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

 

 
その中で人間の意識を「会議」に例えるくだりが出てくるんですよね。この闇〜も四人の発言者がいてそれぞれの視点に立った発言をしていて会議のような形式なんだけど、なぜか読んでいても個人として認識することができなかった。舞台の台本のように発言者の名前がきちんと記載されていたのに。それよりも一人の人間が脳内で思考を巡らせている過程を記述したような、そんな感じがしました。無個性というでもなく、なんなんだろうな。まあ、この「会議」が完全な合意に至って解散するようなことは……ないよね(笑)

 

そうだ、「すばらしい新世界」も読まないとな。読書ってたまに連鎖するよね。

最近のことと時間SF

ここのとこ週末はわりとお天気が良くてあったかいですね。めっきり春めくってやつ。近所の公園なんかに散歩に行くと梅らしき花が咲いていたり。というか梅と桜の違いが実はよく分からないんですよね。梅をあんまり見かけないところで育ったせいかなあ。まあどれにしても花が咲き始めると春って感じで良いですね。
というかそろそろ花粉も飛ぶのかなあ。特にスゴイ症状は出ないけど、なんか埃っぽくて苦手なんだよなあ。せっかくこれからいい気候なのに。

 

さて。最近は時間SF「時間衝突」読んでました。去年映画「テネット」が公開した時にSNSなんかでSFファンが「これは似てる」とちょっと話題になったんですよね。異星人との戦争を経験した地球を舞台に、異星人の遺跡専門の考古学者が「今より古い遺跡」という時間的矛盾となる証拠を発見して、というお話。序盤から掴みのいい展開が続くものの、後半はちょっと失速しちゃったかな。SFネタ的には古典力学なので少し分かりやすい?かも。でもお話は時間SFというより、どちらかというと人間には回避することが難しい天災級の問題に対して社会はどうするのか、という社会学的な方が主軸だったのかなあ。 

時間衝突【新版】 (創元SF文庫)

時間衝突【新版】 (創元SF文庫)

 

 

そういや「テネット」を観ていて思い浮かべたの、個人的にはこの二作でした。この映画、何かしらそれぞれのSF体験を刺激するものがあるのかも。。

Self-Reference ENGINE

 

Self-Reference ENGINE

Self-Reference ENGINE

 

 

個人的にとびっきりヘンテコなSF小説を書く作家No1です。それでいて文体がすごくカワイイという。。
突然、時間が整然と流れることをやめた時空のお話。つながっているようなないような短編で構成されているし、何より時間軸がぶっとんでいるのであまり気にせず好きなものから読んでも大丈夫だと思う。未来から飛んできた弾丸が頭に埋まっている、明後日の方向に向かって銃を撃つ女の子と二人のとぼけた男の子のお話とか。今、ちょっと読み返して「まさにこれ!」ってところをちょっと引用してみます。

「僕らにはこう見えるはずだ。リタの頭から逆向きの銃弾が飛び出してきて、狙撃手の銃口へ逆さまに進んでいく。その銃口におさまって、弾倉が逆回転して、撃鉄が上がる」
なんだかよくわからない。
「でもさ、結局のところリタの頭の中に銃弾があるなら、彼女はもう撃たれちまってるってことじゃないのかな」
「それを変えるのが」
ジェイはなんだかまた涙目になっている。
「リタに惚れてる僕の役目だ」

 (Self-Reference ENGINE より)

 


これ、もう映像的に想像できちゃう(笑)それに時間SFの難しさそっちのけで何か青春ものの爽やかさが感じられるんですよね。ここが円城さんの面白いところなんだよなあ。


もう一冊は完璧な涙。

完璧な涙

完璧な涙

 

 
この作家さんもすごく独特で文体がめちゃくちゃカッコいい。
不確定な未来と不確定な過去の境界にあるものが現在という設定を基に人間の持つ感情と時間との関係を説明していく、時間SFでもあるけど思弁SFとも呼ばれるジャンルの作品ですね。この中で未来と過去を同時に観る目を持つ老人が出て来たりするんだけど、テネットでは生身の人間が丸ごと時間移動してたけど、あの装置がめっちゃ小型化して体の一部分、片目だけとか移動できたりしたなら世界はどう見えるのかな、と思ったりしましたね。まああのデカい更衣室みたいなの、なかなか小型化は難しそうだけど。

 

漫画版も出ていて、こちらも小説と同じくらい面白いのでぜひ。

 

完璧な涙 1

完璧な涙 1

  • 作者:東城和実
  • 発売日: 2011/03/10
  • メディア: 単行本
 

 

完璧な涙2

完璧な涙2

 

 

時間SFってループものが多いイメージがあるけどわりとそうでもないんだな。それぞれの作品や時代によって「時間」そのものの考え方が垣間見えるのが楽しいし、時間を一つの流れとして感覚するっていうのが共通事項としてあるみたい。この流れを感じる機能ってそもそもなんなんだろうな。。時間、うーん不思議。。

最近のこと

珍しく雪が降りましたね。北国育ちなので雪くらいでは喜ばない、というかむしろウンザリするくらい見てきてるけど雪が降ると冬だなーと感じます。
てか、こっちの冬っていつ始まるのか未だに分かんないんだよな。。なんかずっと秋って感じなんだけど、外歩いてる人はダウンジャケット着たりしてるし。

 

さて。更新が開いてしまったけどこの前まで大学の単位認定試験でした。はーやれやれ。今期は受講科目が多かったからけっこう大変だったな。ここまでなんとか単位とったけど、いよいよ来期からは専門科目を受講する予定だしますます難しくなりそう。。まあやれるだけやってみようかな。

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学業祈念のだるまさん。学期ごとに単位取ったら目を入れてて、今期は左の黄色いやつ。結果はいかに。。

 

そうそう、今期はフランス語の科目を取っててこれがまた難しかったんだけど、手元にあるフランス語のバンド・デシネをも一回読んでみたらなんとなく読めるようになっててうれしい。これだいぶ前にカナダに行った時に、読めないのになんだか絵が好みで現地で買っちゃったんだ。バンド・デシネ、最近ちょっと気になってて探してみようかな。ちらっと検索しただけで日本語版もけっこう出てるみたいだし。

 

バンド・デシネじゃないけど最近グラフィック・ノベルの「ウォッチメン」読みました。最近ていうか去年だよな確か。。
ずいぶん前に映画の方は見ていたけど当時はよく分からなくて(あ、でもロールシャッハはなんか良かった記憶)、じっくり読んでみてようやく話が分かった。。ノベルもコミックの基礎を成しててすごく読み応えがあったな。ゆっくり時間をかけて読むのが楽しかった。で、ネトフリに映画も来てたので再試聴。いや、やっぱりロールシャッハ良かった。オジマンディアス、すごい策士(笑)そういやこの映画、脚本が英語版スネークの声優で有名なディヴィット・ヘイターさんなんだよな。他のグラフィック・ノベルも読んでみようっと。

 

WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)

WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)

 

 

 

 

2020年のことそして2021年もよろしくってこと

あけましておめでとうございます。

2020年もおわり、2021年が始まってはや数日。。そろそろお正月おわっちゃう。。年始は明日までお休みにしたんだけどそれにしてものんびりし過ぎだなあ。
昨年はいろいろあった一年だったし、まあなんとなく今年も続いていくんだろうなという嫌な予感もあるけど、私の生活はけっこうフィクションで支えられてるなあと実感した一年でもありました。パンデミックなんてSFだよね、ほんと。
ゲームも近年ではかなり時間かけて遊んだなー。その時間の少しでも学業(大学)に振り分けたらいいのに。。今年もゲームばっかりしてるわけにはいかないけど(当たり前だ) 、この不透明なご時世にフィクションを楽しめる余裕くらいは持っていたいなと思います。
ま、というわけで毎年恒例のふりかえり。いつもブログの趣旨である本、映画、ゲームの中からその年一番良かったものを決めるやつです。


2020年の本

指輪物語

文庫 新版 指輪物語 全9巻セット

文庫 新版 指輪物語 全9巻セット

 

 

うう、これ感想書いておけばよかった。。今さら感がすごくあるけど名作と言われるだけあってめちゃくちゃ面白かった。ホビットの冒険から始まって指輪物語まで。補遺とシルマリルの物語はちょっと百科事典ぽい感じで物語らしさがなく途中で断念しました。なんか延々設定だけ読むの飽きちゃった。うーん本編とリンクしてWikiみたいに読めるとすごくいいんだけど。
この物語、良く考えたらものすごく大きなカタルシスっていうの、巨大な敵をさらに上回る暴力で打ち倒すというものでは全然無いんですよね。存在しているものを無に帰すお話。そのために行って帰ってくる物語なんですよ。まあ国を挙げて敵の軍勢と戦ったり、弱き物が強者に挑むとかそういうものはあるけど。これ以降のファンタジーやゲームに大いに参照されているはずなのに、ものすごく独特。エルフ、ドワーフ、精霊、魔法使いなんてゲームでちょくちょく出てくるし、設定やお約束みたいなのも周知されてるけどこんなに人間ぽいエルフとかエルフと仲良くなれるドワーフとか居てもいいんだ。なんかそういう部分もすごく新鮮?で面白かったな。なんだろう、こっちが古典なのに。
わりと仕事が忙しい時にどハマりして読むのが止められなくてけっこう大変でした。指輪並みの魔力あるよこの本。。


2020年の映画

テネット

 

映画館で2回観ました。それにしてもニール役のロバート・パティンソンっていい感じにイケメンを保ったまま歳を重ねててビックリ。なんだっけ?ティーン向けの吸血鬼役やってた映画で青白い顔の無愛想な姿しか覚えてなくて、いつの間にこんないい笑顔のお兄さんになったんだ!と驚きました。ニール、謎めいた役のわりに愛想がいいよね。だいたい謎めいた役って変に高飛車だったり暴力的だったりするイメージあるんだけど、なんか物理学とか教えてくれるし。私も教わりたい。。

最近のこと - ここでみてること

 

2020年のゲーム

Ghost Of Tsushima

【PS4】Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ)

【PS4】Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ)

  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: Video Game
 

 

年末にサイバーパンク2077が出ていろいろ言われてるようにバグとか酷かったけど(PS4でね)やっぱりお話がすごく面白くて年内にメインストーリーをクリアしました。んで2020年に入れようかな、と思ったけどやっぱりかなり遊んだなあ、というのはコレ。サイパンは来年の候補に入れとこ。

ちなみに今年のGame Of The Year(GOTY)はThe Last Of Us Part2だったようだけど、遊んだ!という意味ではGhost Of Tsushima。ほんと映画や漫画の殺陣をプレイしているようなアクションが最高に楽しかった。崖の上の神社巡りなどの探索系も良かったし。そういや北海道の南に太田山神社っていうほんとに崖の上にある神社(山道の後に鎖を伝って崖上り)をお参りしたのを思い出したよ。ついでにお財布忘れて同行した友だちにお賽銭借りたことも。。なかなかにスリルがあったから体力と興味のある人は行くといいよ。お財布を忘れずに!

最近クリアしたゲームその2 - ここでみてること


2021年が始まりました。
いろいろなものが変化したり変化できなかったり変化を強いられたりとありますが、まあなんといってもSF好きはヘンテコな状況は予習済みですからね。今こそ存分にめんどくさいSFオタク力を発揮して生き延びていきたいと思います(笑)

 

皆さまにとっても良い一年でありますよう。

最近のことと今年みた動画配信サービスのあれこれ

クリスマスも終わって年の瀬ですね。毎年、年末年始は実家に帰省していたけど今回は見送りました。
いやー実家を出て二十数年、初めてだよ帰らないの。大晦日には家族でちょっとした会をするんだけど今回は初のオンライン参加(笑)
まあ顔見られるだけでもいいかなあ。ちょっと寂しいけど。

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さて。今年はそんなわけであまり映画館にも行ってなくて、映画・ドラマ・アニメなどなどは主に動画配信サービスで摂取していました。というかネトフリ。この前久しぶりに年末のテレビで音楽番組とかを見たけど、今のテレビってネットサービスのCMけっこうやってるのね。時間帯的にネットユーザーが多いせいかもしれないけど、ネトフリとかSpotifyとかへーと思いながら見てました。
まあこんなご時世だし、みんな家で「なんか観るか」ってなるよね。そういや前回からアカデミー賞もネット配信の作品が出てきてるし、今後は増えていくのかも。

というわけで今年観た印象的なコンテンツをまとめてみます。

 

アニメーションではこれ。
ボージャック・ホースマン

最初は英語の耳慣らしに良いかなと思ってあまり本腰を入れて観てなかったんだけど、途中から面白くなって結局吹き替えで最後まで観ました。
アル中で女癖が悪くてあまりパッとしないキャリアの中年俳優ボージャックの人生の悲喜交交。ちなみにボージャックは馬の顔をしたキャラで、このアニメ、ダイアン(人間の女性)、プリンセス・キャロライン(猫の女性)、ミスター・ピーナッツバター(犬の男性)、トッド(人間の男性)となんだか生物的にはごちゃ混ぜなんだけど、特にみんな気にせずに暮らしてるんですよね。で、最初はなんでだよ、と突っ込みながら観てたけどあまり気にならなくなりました。
なんだろうな、このアニメの登場人物見た目はアニメなのに抱えてる葛藤とか不安とか願望がすごく生々しい。例えば一番好きになったキャラがプリンセス・キャロラインなんだけど、彼女はハリウー(ほんとはハリウッドなんだけど色々あってハリウーになったらしい) というショウビズの世界で強かに生き抜いてきたバリバリのキャリアウーマンなんだけど、途中からこの人生で良かったのかと自省して婚活したりそれまでグダグダと関係を続けていたボージャックと縁を切ろうとしたり色々と悩んだり行動したりするんですよね。
それが同年代の友達を見ているような親近感を感じてしまって、観ながら応援したくなってしまう。でもいくら婚活相手のネズミと相性が良くてもネズミの義実家はキツいな。。
わたしの人生このままでいいの?なんて誰でも思うところに持ち前の行動力でぶつかって、落ち込んではまたポジティブに立ち上がる、そんなプリンセス・キャロラインが好きだったな。それと一冊も書き上げられない作家志望で物事にセンシティブなダイアンも良かった。性格の全然違うミスター・ピーナッツバターと肉体的な相性は良くても彼の犬気質な生活に嫌気が差したり(私もサプライズなプレゼントとか嫌い)、色々ままならない。
そうなんだよな、この作品に登場する人たちみんな人生がままならない。誰一人、とっても幸せで満ち足りているって人がいない。誰しもがそれぞれに不満や寂しさを抱えていて、それをどうにかしようと小さな間違いを積み重ねていくんですよね。でもその中でふとした瞬間に、輝くものが見えたりちょっとだけ安らかな気持ちになれたり、そういう瞬間も確かにある。ビターとスイートなさじ加減が絶妙な作品でした。今のネトフリのアイコン、プリンセス・キャロラインだわ。

https://www.netflix.com/title/70300800

 

映画ではこれかな。
オールド・ガード

こういう映画館でかかっててもおかしくない質のコンテンツが配信で見られるってすごい。
世界に裏側から関与する謎の武装集団と、彼らの秘密をつけ狙う企業との戦いの物語。
シャーリーズ・セロンと言えば近年ではマッドマックスのフェリオサ役が印象にあるけど、こちらのアンディもわりとフェリオサみのある強い女性が魅力的な役どころでした。しかしアクションのキレが素晴らしいよね。チームの最年長であるアンディと最年少のナイルとの初邂逅のシーン。ナイルも若いとはいえ米軍の兵士だけあって戦闘の基礎はきっちりしているのにそれを手玉にとるアンディの余裕がめっちゃかっこいいんだよね。
お話は歴史改変ぽくフィクションで全力で遊んでる感じがとても好み。これ、グラフィックノベルなんだね。ちょっと興味出てきたから後で探してみようかな。。

https://www.netflix.com/jp/title/81038963


ドラマはこれ。
オルタード・カーボン

タケシ・コヴァッチのスリーブ(外側)が交代してのシーズン2。俳優さんはとても良かったけど前作ほどサイバーパンク感はあまりなかったかなあ。植民地支配と革命ものの側面と恋愛ものとしての側面が、なんだか上手く組み合わなくて盛り上がらなかったな。。それぞれのエピソードは良かったけどね。
AIどうしのドラマがけっこう好きだったな。前作で武装ホテルの支配AIだったポーが気に入ってたからまた登場してくれて嬉しい。あの世界ではAIも生き残るの大変だよな(笑)

https://www.netflix.com/jp/title/80097140